(※)・・・アリイイリエアーキテクツ 在籍時担当物件
北海道砂川市に建つ、化粧品ブランドの工場。創業地、砂川の衰退が進む現状に対して一石を投じたいという創業者の思いから、新工場を建設するにあたり、ショップやカフェなどの商業スペースだけでなく、市民の方が自由に居られる空間を合せて計画し、砂川市のまちづくりにつなげていくことを意図したプロジェクトである。
旧工場を見学した際、工場で働いている人々の活気が街の空気を先導できると感じ、工場を開くことを大きなコンセプトとした。工場と来客エリアはガラス一枚で区切られ、製造工程の一連のプロセスが、来客スペースと隣り合わせとなっている。
来客エリアには越屋根を複数設けることで、直射日光を嫌う工場に対して自然光を拡散して取り込むとともに、一室空間の来客エリアを異なる居心地の複数のスペースに分節している。現代では切り離されがちな生産と消費が自然な形で共存できる場を目指した。(アリイイリエアーキテクツ)
設計:アリイイリエアーキテクツ
用途:工場 飲食店 物品販売業
年:2021-2023
所在地:日本、北海道
面積:2,880.24 m2
写真:阿野太一